京都・二条城の近く!地域に根付いた蕎麦屋「そば処 更科」さん!

   

 

読者の皆さん、こんにちは!

先日、連休を利用して京都へ小旅行に行ってきました。

たくさんの神社仏閣を巡った時に伺ったお蕎麦屋さんのご紹介です!

大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田幸村と所縁のある「高松神明神社」を目指していました。「幸村の知恵の地蔵尊」が祀られているとのこと。紀州の九度山に幽閉されていた頃、毎日幸村が拝んでいたそうです。それを京都に移したそうで、お参りすると「幸村の知恵を授かることができる」のだとか。浅ましくもその知恵を授かろうとその神社を捜します。

 

この日、台風が近づいていて雨や風が強いのなんの・・

傘をさしていたせいなのか見当していた場所を通り過ぎ、二条城まで来てしまいました。

 

二条城も「真田丸」で出てきましたね。家康が接見した豊臣秀頼の見事な成長ぶりに危機感を抱き、豊臣氏を滅ぼす決意をするシーンでした。

調べると、江戸時代の始まりと終焉の場所であり、多くの歴史に関わるお城のようです。

 

個人的な趣味で長くなりました汗

 

二条城南門を出て「神泉苑」(ここも歴史が長い!平安時代とか!)の横、「大宮通り」を入ると喧騒を忘れたかのような下町に。

姉小路通りと交差する角、そこに壁一面赤土風のお蕎麦屋さんを発見します!

 

「京・中京区大宮 そば処更科」

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頭の中が真田丸のせいか、「真田の赤揃え」を思い浮かべずにはいれない外観です。

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入り口にはお品書き。豊富な品ぞろえでなおかつリーズナブルです。気軽に立ち寄れる下町の蕎麦屋さんって感じ。ただ、そのお品書きがローマ字表記なのはやはり京都という観光地ならではですね!

 

のれんをくぐると、愛想のいい女将さんが対応してくれます。

「おいでやす~」

「へえ。埼玉から?どこに(観光)行かれはったん?」

純京都弁が。。旅行に来た事を実感しますね。

 

三代目の店主にもご挨拶。

「縁切りの神様さんと、摩利支天さんは行ったんかいな?あそこは行かんとやばいで」

「もちろん行ってきましたよ!瑠璃光院は明日行く予定です。さっきまで高松神社探してて・・」

 

「The・蕎麦屋さん」というような店内には、舞妓さんの持っているうちわや、千社札、絵馬が鈴なりに飾られていて、京都を感じさせられる趣です。

お話しが盛り上がって、肝心のその写真を撮るのをすっかり忘れているライター^_^;

 

午後の2時過ぎ。さんざん歩き回って腹ペコな僕です。

「牡蠣そばは・・」

「牡蠣はまだ、今は信州産の松茸そばや」

「松茸!!じゃあそれで!あ、あと天せいろください」

京都の温かい蕎麦のお出汁はもちろん。基本の冷たい蕎麦も。もちろん天ぷらがあれば最高ですよね!

 

よくよく店内を見渡せば、おすすめのお品書きが。

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和牛のしゃぶしゃぶそばって・・

食べてみたい・・(喉が鳴ります)

 

ビールを注文し飲んでしまった自分に後悔です涙

 

「3人前ぐらいいけるやろ?」

「いいえ!」笑

「今、食べなきゃ後悔すんで?」

(う~ん・・鋭いところを突かれます、ビール注文しなければいけたのに・・すでに後悔してます)

 

しかし、あらためてお得感が感じられます。国産松茸の蕎麦なんて、都内で食べたら野口英世さん二人は必要なのにこの値段。。

 

そして、登場。日本の秋の味覚。「松茸そば」!!

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昆布とウルメ、メジカでとったやさしい出汁は、松茸の香りを引き立てながらもそばの風味を邪魔しません。香りに鼻の穴が膨らみます。

(今年初の松茸だぜ~。濃口醤油のかけ汁とぜんぜん違うな~)なんて、一人で浸りながらあっという間に出汁まで飲み干します。

 

どんぶりが底をついた頃、タイミング良く天せいろが!

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いりごまを自分で擂るのが更科流!これが擂ったものを出すのと格段に違う事に気づかされました。

天ぷらには京都の万願寺とうがらしや、先ほどの信州産松茸が。

(ここだけの話し、実は自分の店でも同じ農家さんから万願寺を仕入れています。そう。ここ更科さん三代目に紹介していただいたのです)

 

万願寺ももちろんですが、松茸の天ぷら美味しい!

淡くなく、強い香り。国産松茸ならではです。幸せすぎます!

 

手打ちのそばはまるで機械で打ったかのように、きれいに揃った細切り。程よいコシと喉越しの良いおそばです。

 

胃も心も満たされ、三代目と女将の漫才のような会話でたくさん笑わされ、とても充実した食事のひと時でした。

 

お会計時にはこんな券も。

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帰り際に自分の折りたたみ傘を見て、三代目。

「そんなちっこい傘じゃあかんやろ、これ持ってけ」

と、大きな傘。

 

「粋でいなせな・・」という江戸の褒め言葉がありますが、こんな人にぴったりだ。と頭をかすめ店から出た道を振り返りました。

お店の雰囲気や、料理のお得感、おもてなし・・

お店って店主の人柄が出ますよね。

お客さんは味ももちろんですが、結局はその店主や店員の人柄でお店を選ぶのではないかと感じます。

そば組合に入っていなかったら、なかったはずの出会いに感謝です。

 

そうそう、その後「高松神明神社」にお参りしました。更科さんからほど近くでした。

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なんと、幸村の知恵は大人は授かる事ができないというオチ・・

ぜひご子息様を連れての参拝をお勧めします^_^;

 

 

そば処 更科

〒604-8316

京都市文京区大宮通姉小路上る三坊大宮町123

Tel 075【841】5933

 

http://www.ja-kyoto.jp/info/ja1199/1199-7.html

この記事を書いた人

松本 英利そば御膳 むさしや  店長
埼玉県川越市の郊外で両親が創業した蕎麦屋を営んでいます。

料理人の気持ちのこもったお店や料理を探す、食べ歩きが大好きです。

ヒトサラのページ
http://hitosara.com/0002100566/

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