今さら聞けない、蕎麦のアレコレ!【やぶ・さらしな・すなば】って?
こんにちは、蕨東口すがやの石上です。
いっつも書いておりますが、僕は蕎麦に関して素人です!!
組合などの会合で話していると、ところどころの単語に「?」マークが付く時もあります。
おそば屋さんや通(ツウ)の方の間では当たり前の業界用語は、素人にとってはとっても馴染みがないもの。
かといって、「ソレってなんですか?」って聞くのもちょっと恥ずかしい時ってありますよね。
なので、今回は僕が恥を忍んで、蕎麦に関するキーワードと超簡単でざっくりな解説を載せてみます。
聞くは一時の恥・聞かぬは一生(末代)の恥。
もしかしたら、「えー、そんなことも知らんのんかい!?顔洗って出直してこいや〜!!」って怒られちゃうかもしれませんが、勇気を出して書いてみるのです!!
今回は、おそば屋さんの屋号のお話です。
【やぶ・さらしな・すなば】って何?
蕎麦の話題になると、この単語をよく聞きますよね。
お店の名前でも、この文字が入ったお店さんってたくさんあります。
漢字で書くと、藪・更科・砂場ですが、これは老舗そば屋さんの名称なのです。
この三系列が並べられ、「江戸三大蕎麦」とも称されます。
藪
諸説ありますが、有名な店舗が「やぶ」の中にあったからその名がついたという説が有力。
1700年代前半からすでに長く営業されていたそば屋さんが「藪蕎麦」と呼ばれていて、1800年頃には、そば屋さんの間で、屋号として「藪」を付けるのが流行ったため、各地に同名の店舗が登場したという説があるようです。
醤油の味が強くて塩辛いのが特徴で、つゆを少しだけ付けて食べるのが江戸っ子の蕎麦の食べ方とされていました。
更科
信州の商人が、滞在先であった保科家に勧められて、1789年に麻布で「「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」というそば屋さんを開業したのが始まりとされています。
蕎麦の産地である信州の更級(さらしな。現在の長野市近辺)に、保科家の科の字をあてて「更科」という字を作ったそうです。
更科は、蕎麦殻を外し精製度を高めた中心部分を使った更科粉を使っていて、白く高級感があるのが特徴です。
砂場
大阪を起源として、大阪城築城の際の資材置き場であった「砂場」の近くにおそば屋さんがあったため、そばを食べる際にその場所名を言っていたことから、そのまま屋号に変わったという説があるようです。
1750年頃には江戸に「砂場」という名前のおそば屋さんが存在していたようですが、大阪の砂場蕎麦と関係があるかは定かではないそうです。
現在の定番である「天ざる」は、この砂場系列のお店が開発したとも言われています。
こうしてみると、おそば屋さんにもルーツがあって、歴史が続いて現在があるんだな〜と実感しますね。
かなりざっくりとした情報ですが、深く掘り下げるとそれぞれの屋号にはもっと色んなエピソードがあると思います。(というか、間違っている情報が入っていたら申し訳ありません ^^;)
おそば屋さんに足を運ぶ時、ぜひ屋号にも注目してみて下さい。
その由来やルーツを知ってからおそばを頂くのも、またオツなものかもしれませんよ♪
この記事を書いた人
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【うなぎと定食】蕨東口すがやの三代目店主
※残念ながら蕎麦の販売はしておりません
■20代前半:広告代理店にて、広告提案やWEB制作を担当
■20代後半:居酒屋・焼肉屋・ダイニングバーなどで修行
■2010年から家業の店舗を継いで、現在に至る
趣味:カメラ・デジタル小物いじり
特技:関節をパキパキ鳴らす
ブログも張り切って更新中!
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