そば打ちの素人が、【ネット検索だけ】で手打ちそばに挑戦!

   

こんにちは、そば組合に属していますが、そばが打てない蕨東口すがやの石上です。

 

いきなり自虐的な感じで始まりましたが、全然ネガティブじゃないんです。むしろ出来ないことがポジティブ。

なぜなら、これからそば打ちを覚えていけるという伸びしろがあるからです!!

 

そんな僕ですが、実は3年ほど前に蕨市部の研修旅行で、製粉所で一度そば打ち体験をさせて頂いたことがあります。

正直その時に教わったそば打ちの方法、、、98%くらい覚えていません!(キッパリ)

 

人間、相当切羽詰まっていない限り、一度で技術を覚えるのはムリです!!

ましてやそば打ちなんていう、熟練の技が光る職人の仕事。1日で習得出来たら、おそば屋さん全部潰れちゃいます。

 

ということで、今現在の僕はそばを打ったことが無いまるっきしの素人。

 

そんな素人丸出しの僕が、この熟練のそば屋さんが集まっているこのブログで、自ら打ったそばを恥じらいもなく晒します!(しかも写真付き)

しかも誰からも教わらず、ネットで検索した知識と情報だけで「そば打ち」に挑むという、無謀極まりない企画

 

とは言いつつも、僕も料理人の端くれ。それなりに料理の基本は持ち合わせているつもりです。

なので、家庭でも出来そうなレベルのそばは作れていると思います!

 

周りのおそば屋さん達から見たらダメ出しの嵐に巻き込まれそうな内容かもしれませんが、ピカピカのそば打ち1年生が打ったそばを優しく見守ってくれれば幸いです。

 

では、早速行きましょう!

 

素人がチャレンジ!ネットの情報だけで、そばは打てるのか!?

今回、そば打ちのことでわからないことは、全てネットで調べて挑みました。

プロのそば屋の皆様、突っ込みどころは優しく受け流し、後ほどアドバイスを頂ければ第二回に繋げさせて頂く次第でございます。

 

いざ、そば打ちに挑戦!!

蕎麦の写真1−1

そば粉7と強力粉3を合わせました。

ふるいが無かったため、指を使いボウル内で混ぜ合わせ。

 

蕎麦の写真1

水回し一回目。

ネットでは4回位に分けて入れるのが良いとあり、最初に大体半分くらいの水を入れました。

手で水と粉を合わせるように、混ぜていきます。

カメラの関係上、左手一本です。調子に乗って、デジカメで挑んだことをここで後悔しました

 

蕎麦の写真2

まだまだ粉はこんな感じ。

細かい粉がちょっとずつまとまって、ボソボソっとした感じになりました。

 

蕎麦の写真3

加水二回目。

残った水のさらに半分を投入。

 

蕎麦の写真4

雰囲気はさほど変わらず。

こんなんで本当にまとまるのかと、少しずつ不安になってきます。

 

蕎麦の写真5

加水3回目。

あまりにまとまらないので一気に残りの水を入れたい気持ちでしたが、怖いのでなんとか我慢して、ちょっとずつ水を入れていきました。

 

蕎麦の写真7

最後の加水。

あら不思議、一気にまとまり始めました!

最後のほんのちょっとを足しただけで、いきなり全体がまとまるこの感覚に感動!!

 

 

蕎麦の写真9

ここからどんどん捏ねていきました。

普段使わない作業に、腕・親指の付け根部分が崩壊しかけました。

 

蕎麦の写真10

こねこねこね、、、、

表面にテカリが出てきたこのくらいで一区切り。

以前研修でやった「菊練り」・「へそ出し」は、調べてもコツがイマイチわからず、ハードルが高かったので割愛(断念)、、、

ここも次回への課題ですね!

 

蕎麦の写真12

さぁ、頑張って伸ばして切ります!

 

蕎麦の写真13

へそ出しの方法がイマイチわからなかったので、とりあえずまな板の上に置き、左手で抑えつつ右手でクルクルしながらそれらしき形に持って行きました。

 

蕎麦の写真14

へそを下にして、上から圧をかけて円形に。

 

蕎麦の写真15

ある程度まで手で広げていきました。

ここまではそれとなく、動画で紹介されている雰囲気と近いような感じで出来たかと!

 

蕎麦の写真16

麺棒で伸ばします!

この麺棒、今回のために100円均一で購入しました。

最近の100均、本当になんでも売っています。短いですが、麺棒もご覧の通り手に入りました。

 

蕎麦の写真17

手で広げるまでは上手くいきましたが、、、伸ばす作業はてんでダメでした~!!

麺棒を使って丸く広げていく難しさを痛感。動画では簡単にやっているのに、何故出来ない!?

本来なら、ここから角だしといくはずですが、すでに世界地図が微妙な四角になっているので割愛(断念)

 

蕎麦の写真18

いびつな生地をたたみました。

なんとなくそれっぽい雰囲気はありますが、右端は完全に割れています。

この部分は切り落として、揚げて砂糖をまぶして頂きました。(めちゃうま!)

 

蕎麦の写真19

 

そば切り包丁はもちろん持っていませんので、普段使いの牛刀で切っていきました。

もちろん駒板もありませんので、てのひらで優しく抑えながらの作業です。

 

蕎麦の写真20

切ったそばのアップです。

パッと見、とても素晴らしい出来栄えに見えますが、これはただの一眼レフカメラの性能のおかげだということを思い知りました。

手前のそば、ちぎれておりますし 苦笑

 

蕎麦の写真21

むさしや・松本さんが大晦日に紹介してくださった、そばの茹で方を参考に、多めのお湯に1人前ずつ茹でていきます。

 

蕎麦の写真22

優しくそばを持ち、いざお湯の中へ!!

 

蕎麦の写真23

約1分後、流水でぬめりを取り、さらに冷水でしめました。

太さのまちまちさが素人感を十分に物語っていますが、とりあえずは食べられそうな見た目は確保した瞬間です。

 

蕎麦の写真24

お皿に盛りつけて海苔をあしらいます。

雰囲気は悪くないはず!

 

蕎麦の写真25

切ったはずが、完全にくっついています。

打ち粉が足りなかったのですね、、、

 

苦難を乗り越えて、手打ちそば・完成!

蕎麦の写真27

市販ですが、めんつゆも用意して実食。

形は不器用なれど、自分で打ったおそばは美味しいものですね。

なんとか写真で紹介しても大丈夫なレベルで作れてホッとしました。(そばがき風orうどんのような物が出来るかと、最初心配していました)

 

それなりに形にはなっていますが、やはり手打ちで全てまかなうには、相当の技術が必要だということを認識しました。

また勉強して、第二回にもチャレンジしたいと思います!!

そば打ちに限らず、何事も経験!!

 

初めて(?)のそば打ち・まとめ

そば打ち、ネットで調べるだけでもそれなりに作れることは作れました!

 

ぶっちゃけて言うと、そばは誰にでも打てると思います。

極端な話、そば打ちは粉を混ぜて捏ねて伸ばして切る、シンプルな作業ですから。

 

ただ、「美味しい蕎麦を打つ」というのは「ただ、そばを打つ」ことと全く違うことだと思います。

一つ一つの作業にしっかりと技があり、材料の微細な分量や工程で大きく変わってくるものなので、そこはまさにプロの技。

 

普段食べているおそば屋さんのおそばがどれだけ美味しいか、自ら打ってみるとよくわかります。

 

このそば打ち企画を機会に、かえしの作り方や天ぷらの揚げ方も勉強して、さらに美味しいおそばを自分で作れるようになりたいと思いました!!

 

そして今回、色んなおそばのサイトを調べて情報を集めましたが、吉敷末広の濱口さんの運営されているソバヤコムというサイトの情報量がすごかったです!

動画付きでそば打ちのいろはを教えてくれていますが、受講料を支払ってでも見たいレベルの内容!

それが無料で見られます。なんと良心的!!

僕も時間をかけて復習して、さらにレベルアップしていきたいと思います!

 

~追記~

そばを打つ際には、一眼レフカメラを使うのはやめましょう。粉まみれになります。

あと、写真撮影の際は誰かに撮ってもらうことを強くおすすめします!!

 

両手が使えていれば、もっと上手に出来たなぁ~~~

 

この記事を書いた人

石上 晶太蕨東口すがや 店主
【うなぎと定食】蕨東口すがやの三代目店主
※残念ながら蕎麦の販売はしておりません

■20代前半:広告代理店にて、広告提案やWEB制作を担当
■20代後半:居酒屋・焼肉屋・ダイニングバーなどで修行
■2010年から家業の店舗を継いで、現在に至る

趣味:カメラ・デジタル小物いじり
特技:関節をパキパキ鳴らす

ブログも張り切って更新中!
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