ひな仕舞の蕎麦‼‼ひな祭りの伝聞‼‼

      2019/06/13

3月4日は【雛仕舞の蕎麦】の日です。

江戸時代の中期には、3月4日に「樟脳」と言われた防虫剤を売り歩く商人が居たそうです。
先の「第4回 越ヶ谷宿の雛めぐり」の記事にも引用しましたが、
http://saimen.or.jp/blog/2016/02/18/post-416/

「樟脳(しょうのう)をそばの次手に買いにやり」
と言う句の通りに、【樟脳】と【蕎麦】はセットだったようですね(^^♪
お雛様を仕舞う前にお蕎麦をお供えし、一緒に食べ終えてから箱に収めたようですね。
お雛様を仕舞うにも、一族総出の行事でしたのでしょうか?

3月3日は何を食べましたか?

ひな祭りで食べる食べ物は何?意味は?雛蕎麦とは?雛仕舞の蕎麦(^^♪
古くから伝わる日本の風習、その日に食べると良い「行事食」があります。
現代のひな祭りにの行事食は?
そんな疑問を抱きましたので調べて見ました。
(※写真は3月3日の我が家の食卓・ちらし寿司・貝のお澄まし・すき焼き)
CIMG0256

——–引用
ひな祭りは、毎年3月3日に女の子の健やかな成長を祈る行事です。食べ物も、古くから伝わるお祝い料理がります。食材には春の旬のものが使われそれぞれの料理や色には、縁起のいい意味が込められています。

ちらし寿司

ひな祭りといえばちらし寿司!というくらいに定番の食べ物として浸透しています。
が・・・このちらし寿司は、もともと祭礼の日の料理として作られることが多かったもので、ちらし寿司そのものにいわれはありません。
えっ?じゃぁなんで???と、思われるかもしれませんが、ちらし寿司は、使われている具材に意味があります。
• 海老   腰が曲がるまで長生きしますように
• れんこん 将来の見通しがいい
• 豆    健康で、まめに働き、まめに生きる
などです。
※豆知識※
「すし」は、一般的に「寿司」と書かれますが、 この漢字には「寿(ことぶき)を「司(つかさど)る」という意味があり、 縁起がいいもの、お祝いの席で食べるものという意味を持っています。

はまぐりのお吸い物

昔から二枚貝は、「お姫様」を意味していました。中でも「はまぐり」は、二枚対になっている貝殻でなければ、ピッタリと合いません。
このことから、仲の良い夫婦を表し、一生一人の人と連れ添うようにという願いが込められています。
※貝あわせ※
平安時代の貴婦人の間では、 ハマグリの貝殻を使った遊びが行われていました。 一枚ずつに分けたハマグリの貝殻の内側に、 絵や文字を書いて伏せておき 神経衰弱のように合うものを探すという遊びです。 元々対になっていたものとしか合うことがないという、 ハマグリの貝殻特徴をつかって、 貝殻の模様を合わせをしたのが始まりといわれています。

菱餅

緑と白とピンクの餅を3段に重ねて菱形に切ったものが菱餅です。お雛様にもお飾りに混じって菱餅が供えられていますね^ ^。菱餅が、菱形になったのは江戸時代初期のことで、3色になったのは明治時代に入ってからになります。それ以前は、緑と白の2色でした。ちょっと、地味ですね^ ^;それはさておき・・・菱餅に使われている3つの色には、諸説ありますが、それぞれに意味があります。
主なものをまとめると
• 緑…長寿や健康、草萌える大地
• 白…清浄、純白の雪
• ピンク…魔除け、桃の花
となり、3色合わせての意味合いは、「春近い季節、 雪の下には緑の草が息づき始め、 溶け掛かった雪の残る大地には、 桃の花が芽吹く」
という、とても風情のあるものです。また、緑色の餅にはよもぎ、白色にはひしの実が入りピンクの餅の色づけにはくちなしが利用されます。
それぞれ、よもぎには増血作用、ひしの実には血圧を下げる効果があり、くちなしには解毒作用があると言われています。
菱餅には、愛する娘の健康を願う。そんな親心が込められていたのかもしれません。

ひなあられ

その昔、「ひなの国見せ」という雛人形を持って野山や海辺へ出かけて、お雛様に春の景色を見せてあげるという風習がありました。その時に、ごちそうと一緒に持って行ったお菓子!それが、ひなあられです。ひなあられは、菱餅を外で食べることができるように。と、菱餅を砕いて作ったという話が残っています。言われてみれば、ひなあられは、菱餅と同じ3色ですね!
白は「大地のエネルギー」
赤(桃色)は「生命のエネルギー」
緑は「木々のエネルギー」を持っています。

ひなあられを食べることで、自然のエネルギーを体内に取り込み健やかに成長できますようにという願いが込められています。ひなあられには白・黄色・桃色・緑の4色のものもありますが、この4つの色は、四季を表していると言われています。
※豆知識※
ひなあられは、関東と関西で全く違います!
【関東のひなあられ】
甘い味をつけたポン菓子の中に、 緑とピンクに着色した粒が混じっています。

【関西のひなあられ】
直径1cmくらいのあられに、 しょうゆや塩などで味を付けたものです。

白酒

もともとは、桃の花びらを漬けた「桃花酒(とうかしゅ)」が飲まれていました。桃は古くから、邪気を祓い、気力や体力の充実をもたらすと言われており桃花酒は、薬種の1つとして中国から伝えられました。また、桃が百歳を表す「百歳(ももとせ)」に通じることから、桃花酒を飲むという風習がありました。
桃花酒が白酒に変わり、定着したのは江戸時代です。
当時、白酒を売り出したのは「豊島屋酒店」(鎌倉市に現存)。聞くところによると「豊島屋の初代の枕元にお雛様が現れて、おいしい白酒の造り方を伝授された」のだそうです。この話が、江戸中の評判となり徳川将軍にも愛飲されるようになりました。
女性にも飲みやすい白酒は、桃の花との対比(赤(桃色)白)もめでたい!ということも手伝って、雛祭りのお酒として定着していきました。とはいえ・・・桃花酒や白酒は、大人の飲み物です。ひな祭りの主役であるお子様には、ノンアルコールの甘酒がオススメです☆

——-ここまで

「雛人形は、しまうのが遅れるとお嫁さんに行くのも遅くなるよ」

—–引用
これは、親心から来ているみたいです。

・厄を移した雛人形がずっと身近にあっては、幸せな結婚が出来ない

もともと、雛人形は身の穢れを祓い、健康長寿や厄除けを願う風習から、可愛いわが子の代わりに厄を引きうけてもらう厄払いとして行われてきました。
流し雛とかがあるのも、そのためですね。

 

・必要な時にきちんと身の回りの整理整頓が出来る躾を娘につけたい

いざ片づけとなると面倒な雛人形。飾る時と違い終わったときの楽しみもありませんよね。
でも、そんな片付けもきちんと出来るような娘になってほしいという思いから、来ています。

 

・お雛様のように早く幸せな結婚をしてほしい

歌にもあるように、雛人形は結婚式をイメージして作られています。
そのため、早く飾りだすと「嫁に早く行ける」、そして早く片付けることで「結婚が早く片付く(早く嫁にいける)」と捉えたのですね。

——ココまで

ひな蕎麦・ひな仕舞の蕎麦

最後に・・・
「お蕎麦をお供えし、お雛様ともども家族総出で食事をして、お雛様を仕舞う。」
【ひな仕舞の蕎麦】の言葉を、昔ながらの風習だったで終わらせるには・・・
モッタイナイと、感じました。
【蕎麦】【蕎麦屋】が、家族の集う場所であったように・・・
出前の蕎麦でもお店の蕎麦でも、もう一度【蕎麦】と【ひな仕舞】が結びつくと良いな!
「ちらし寿司」も蕎麦屋ならではの「ちらし寿司」とか・・・
蕎麦屋ならではの「ちらし寿司とそばのセット」とか・・・

まだまだ、まとまり切れませんが、良いアイデアが有りましたらご教授下さい。

この記事を書いた人

岡田 博義
埼玉県越谷市で50年、親子二代で営業中。
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高校を卒業後「大阪 あべの 辻調理師専門学校」へ
調理師免許取得後、「朝日屋食堂」に就く。

30歳を目前に越谷蕎麦商組合青年会に入会。
その年の埼玉県麺業組合主催の【手打ち蕎麦・うどん技術講座】に参加。
これを機に、埼玉県麺業青年会の活動にも精力的に参加。
5期10年の副会長を経験し、第8代埼玉県麺業青年会会長を務めた。

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