蕎麦食いの街「足利」・お子様からおじいちゃん、おばあちゃんまで。親子三世代で楽しめる蕎麦屋「味のめん処 喜八」

      2017/03/16

読者の皆さん、こんにちは!

「足利そば巡りの旅」二日目。

前日に飲み過ぎたのですが、今日も元気にそばを食べに行ってきます!

 

前日の強風はどこへやら。とてもいいそば日和です。

足利市内から南下して、国道50号(足利バイパス)に出ます。

東の佐野市方面に向かう事数分。上渋垂町の交差点の少し先右側に黄色い大きな建物が見えます。

50号をUターンして駐車場に。

とても広いです!何台停められるんだろう。

「味のめん処 喜八」

開店と同時に入店。こちらのお店は前日に伺った荒川屋さんの二号店です。

エントランスを入ってすぐ、左側に手打ち場があり職人さんがそばを打っています。

打っているのは店長の小林さん。流れるような仕事ぶりです。

きれいに切りそろえられたそば。

 

にこやかな店員さんに経緯を説明すると、現在の社長、稲村喜彦氏が迎えてくれます。

「荒川屋」「喜八」の六代目店主です。

先日伺った「第一立花」さん然り、歴史のある街は長寿企業が多いのでしょうね。

 

他のお客様がいらっしゃる前に店内の撮影をさせてもらいます。

駐車場も広いのですが、店内もとても広いです。130席近くあります!

間仕切りになったテーブル席や、小上がりの座敷。座敷もふすまを外すと宴会席に。

この日も小上がりの席に予約の札がありました。

自分の店でも欲しいと考えているカウンター席も。

大きなテーブルで一人酒を飲むのはさすがに呑兵衛の自分も悩みますよ。

 

客席数が多ければ、比例してスタッフも多くなります。

ホール・厨房合わせて十数名!よくこれだけの人数を集められるなと感心します。今のご時世、飲食店は働き手に悩む店が多いのに・・・自分の店もそこが一番の悩みどころだったりするのです。

人数にも驚いたのですが、そのパート・アルバイトの皆さんが笑顔で、きびきびと気持ち良く働いているのを見て、更に驚きます。う~ん。素晴らしい!

「荒川屋」さんでは丁寧で品格のある接客。こちらの「喜八」さんではそれを少しカジュアルにフレンドリーに、お店のコンセプトがスタッフを見ていてわかります。

 

「味のめん処 喜八」のコンセプト

「小さいお子様、その両親、おじいさんおばあさんと皆で来てもらえる、親子三世代が楽しめる店」を目指しているんだ、と稲村社長。

なるほど。その想いはスタッフのみならず、店の作りやメニューを見ても伝わります。

小上がりの上り端(はな)の低さ。小さい子供にも足の悪いお年寄りでも安心ですね。

メニューも手打ちそばをメインに、お寿司やトンカツ・カキフライなどの揚げ物、様々な丼ものと組み合わせができるセット、お刺身や天ぷらをいろいろ楽しめる日替わりランチ、もちろんお子様セットも。

そうこうしていると、ぞくぞくお客様がご来店です。

年配のご夫婦、女性のグループ。スーツ姿のサラリーマン・・

お店のコンセプト通りに色々な客層です。夜はもっと家族連れのお客様が多いのだろうと思います。

 

自分も何を食べようかメニューを眺めますが、色々あって悩むなあ。

季節ごとの限定メニューやスタッフの意見を取り入れたフェアなど、グランドメニュー以外も豊富です。

この時はカレーフェア。いろんなトッピングやベースのカレーうどん・そば。

気になるな~・・

だけど、昨日飲み過ぎて胃が少し・・。まだこの後も食べるし・・。

ということで已むお得ません。

今回は「鴨せいろそば」にします!

 

こちらのお店は先代である五代目と共に「本格的な手打ちそばを、もっと気軽にご家族で楽しんでもらいたい」と開店したたものの、開店して間もなく五代目が急逝されたそうです。

その後、二店舗を切り盛りするのは想像しがたい苦労があっただろうと思います。

稲村社長とお酒を共にする時があるのですが、親との確執の話しになると「羨ましい」と言われます。

「俺はいつも心の中の親父に問いかけてる。松ちゃんは親父さんが生きてるんだからとことん話した方がいい」

そう約束してしばらく経ちますが、未だ果たせていなかったりします。

人生長くなると宿題がどんどん溜まっていきますね汗

ほどなくして「鴨せいろそば」が。

大きいせいろに盛られたそばはなかなかのボリュームです。

そばは荒川屋さんのそばと似ていて、しっかり打たれたコシの強いそば。量は喜八さんの方が多めでしょうか?

つけ汁には鴨肉の他に、ナスや舞茸、ネギ、鴨のつくね。

食べごたえがありますね!

 

そば湯をいただきながら思い出します。

喜八さんの六代目は三味線を趣味・特技としているのですが、少し前にもこちらのお店で演奏と食事が楽しめる会を開催したのをFacebookで見ました。以前には台湾で公演したことも。

(こちらはいただいた写真)

「足利手打ち蕎麦切り会」「足利そば商組合」などの蕎麦業界のみならず、地元を盛り上げる団体との地域活動にも積極的に参加しているようです。

本業以外に「そば祭り」を続けることだけでも相当なエネルギーを使うでしょうに、どんな時間の使い方をしてるんだろう。

「松ちゃん。俺はもっと、もっと上を目指すぜ」

飲んでいる時の言葉。その時の眼はお酒に言わされたのではなく本心だと物語ってました。

頑張るのももちろんだけど、睡眠もしっかり取ってくれてるといいなあ。

 

お会計を済ませる頃にはちょうどお昼時で、お店も忙しくなってきました。

迷惑にならないうちにお暇しましょう。

 

入れ違いで御夫婦、サラリーマンの団体が入ってきます。忙しくなりそうですね!

自分より若い経営者が、今後どんな事をするのか。楽しみで期待してしまいます!

 

「味のめん処 喜八」

http://blog.livedoor.jp/taka200628/archives/50346717.html

この記事を書いた人

松本 英利そば御膳 むさしや  店長
埼玉県川越市の郊外で両親が創業した蕎麦屋を営んでいます。

料理人の気持ちのこもったお店や料理を探す、食べ歩きが大好きです。

ヒトサラのページ
http://hitosara.com/0002100566/

Facebookのページ
https://www.facebook.com/kawagoe.soba/?ref=bookmarks

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